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ヤシを知る

ケンチャヤシと、
ヤシのある暮らし。

ヤシはどんな植物なのか。なぜ私たちはケンチャヤシを種から育てるのか。選び方と育て方まで、生産者の目線でまとめました。

オフィスのケンチャヤシ

ヤシってどんな植物?

ヤシは「ヤシ科」に属する植物の総称で、世界の熱帯から亜熱帯を中心に、非常に多くの種類があります。幹の先から大きな葉を広げる独特の姿は、南国の風景そのものです。

日本でも、寒さに強いシュロ(トウジュロなど)は昔から庭や寺社に植えられてきました。一方、観葉植物として室内で楽しむヤシも多く、その代表がケンチャヤシです。

葉のかたち鳥の羽のような「羽状葉」と、手のひらのような「掌状葉」の2タイプに大きく分かれます。
育ち方幹の先端にある成長点から新しい葉が1枚ずつ出てきます。ここが傷むと株全体が弱るため、扱いには注意が必要です。
使われ方庭木・街路樹・リゾートの植栽から、オフィスやホテルの室内グリーンまで幅広く使われています。

ケンチャヤシとは

ケンチャヤシ(学名 Howea forsteriana)は、オーストラリア東方の海に浮かぶロードハウ島が原産のヤシです。細く長い葉が弓なりにやわらかく垂れ、上品で落ち着いた雰囲気をつくります。

ヤシの中でも日陰に強く、直射日光の入らない室内でも育てやすいのが大きな特長です。成長がゆっくりで樹形がくずれにくいため、ホテルのロビーやオフィスのエントランスで長く愛されてきました。

学名Howea forsteriana
原産地ロードハウ島(オーストラリア)
葉の形羽状葉(細い小葉が並ぶ)
日陰強い(明るい室内が最適)
寒さやや弱い(冬は5℃以上が目安)
成長ゆっくり
温室に並ぶケンチャヤシ
温室で育つケンチャヤシ(イメージ)

種から育てるということ

みらい農産では、ケンチャヤシを種から育てています。種をまいてから芽が出るまでには長い時間がかかり、しかもすべての種が芽を出すわけではありません。芽が出ないまま終わる種のほうが多いのが現実です。

芽が出たあとも、長雨で根が傷んだり、夏の猛暑や台風で弱ったりと、出荷できる大きさになるまでには年単位の時間と手間がかかります。

それでも種から育てるのは、奈良の気候で育った、丈夫で状態の良い株をお届けしたいからです。一鉢の後ろにある苦労と工夫は、農業奮闘記でも紹介しています。

種から芽を出したケンチャヤシ
種から芽を出したところ(イメージ)

ケンチャヤシの育て方の基本

置き場所

レースカーテン越しの光が入る、明るい室内がいちばんです。直射日光は葉焼けの原因になるので避けます。暗めの場所でも育ちますが、ときどき明るい場所に移すと元気になります。

温度

寒さはやや苦手です。冬は最低5℃以上を目安に、窓際の冷え込みやエアコンの風が直接当たる場所を避けてください。

水やり

春〜秋は土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり。受け皿の水は捨てます。冬は乾いてから数日あけて控えめに。

葉水

霧吹きで葉に水をかける「葉水」を習慣にすると、乾燥を防ぎ、ハダニやカイガラムシの予防にもなります。

肥料

生育期の春〜秋に、ゆっくり効く置き肥を月1回ほど。冬は与えません。

植え替え

根が鉢いっぱいになったら、暖かい時期に一回り大きな鉢へ。目安は2〜3年に1回です。根を傷めないようにそっと扱います。

ヤシのある暮らしのメリット

ヤシは見た目が美しいだけでなく、昔から人の暮らしと深く結びついてきた植物です。縁起物として、暮らしの道具として、そして空間を心地よくするグリーンとして、さまざまな良さがあります。

勝

勝利と栄光の象徴、縁起物

ヤシ(ナツメヤシ)は中東から地中海沿岸で数千年前から育てられてきた大切な植物で、多くの文化で「勝利」や「栄光」の象徴とされてきました。西洋の花言葉にも「勝利」があり、開店祝い・新築祝い・昇進祝いなど、門出の贈り物に選ばれています。

気

風水では「良い気」を招く

強い日差しや風の中でも育つ生命力から、風水ではヤシは良い気を運ぶ植物とされます。とがった葉が邪気を払うともいわれ、気の入り口である玄関に置くのがおすすめとされています(言い伝えとしてお楽しみください)。

癒

緑が心と体をほっとさせる

植物の緑が目に入る空間は、気持ちを落ち着かせ、リラックスにつながるといわれます。葉から水分が蒸散するため、乾燥しがちな室内に潤いを添えてくれます。

※植物の空気浄化については研究もありますが、一般的な部屋での効果は限られるとされています。空気清浄機の代わりではなく、心地よい空間づくりの一部としてお考えください。

葉

葉っぱは暮らしの道具にも

ヤシの葉や幹の繊維は、世界各地で屋根ふき・かご・うちわ・敷物などに使われてきました。日本でも、シュロの繊維から作る「しゅろ箒」や「たわし」「しゅろ縄」は、丈夫で長持ちする道具として今も愛用されています。

景

植えてあると、景色と価値が変わる

ヤシが一本あるだけで、家の外観や店舗・施設の印象がぐっと明るく、覚えてもらいやすくなります。背の高いヤシは目隠しや日よけにもなり、品種によっては潮風や寒さに強いものもあります。

楽

手間が少なく、長く付き合える

ケンチャヤシは成長がゆっくりで形がくずれにくく、剪定の手間もほとんどかかりません。水やりのコツさえつかめば、何年も同じ場所で楽しめます。

品種くらべ

品種向く場所日陰寒さ大きさの目安
ケンチャヤシ室内(オフィス・ホテル・リビング)◎△鉢植え〜2m
フェニックス・ロベレニー室内・玄関○△小型
ココスヤシ屋外の庭・外構△◎中〜大型
ワシントンヤシ屋外・施設のシンボル△○大型
カナリーヤシ屋外・リゾート風外構△○大型

◎ 強い / ○ ふつう / △ 弱い。地域や置き場所の条件で変わるため、迷ったらお気軽にご相談ください。

ケンチャヤシを、温室から直接お届けします。サイズを選んで注文書を送るだけ。カード不要です。
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